防衛大学校4年生の冬のイベント
防衛大の学生は4年生になるとソワソワし始めます。
それは…
冬に卒業ダンスパーティーがあるからです。
外国で言うプラムみたいなものですね。
ラムがわからない人の為に補足説明をすると、
プロムナードの略称で、イギリス・アメリカ・カナダの高校で
学年の最後に開かれるフォーマルなダンスパーティーのことです。
話は戻って・・・
なぜソワソワするかというと、パートナーが必要なんです！
パートナーには、彼女（未来のお嫁さん）を招待するのが一般的なのですが、
彼女がいない場合はパートナーにする相手がいません！
このダンスパーティーに向けて彼女を探している防衛大学生は
少なくないと思いますよ。笑
彼女がいなかったらパートナーがいない状態で参加しなければならないのかというと、
そうではなくて、ちゃんと救済措置もあります。
パートナーがどうしてもいない場合はお金を払った上で、
アナウンサー養成所から可愛い女の子を一晩だけ
ダンスパーティーの為にレンタルできるという制度があるのも面白い話ですが・・・
なんでダンスパーティーなんてやるの？
そもそも何故、卒業ダンスパーティーなんかがあるのか？
自衛官夫に聞きました。
幹部自衛官は2年おきに全国転勤があると
以前お話ししましたが、範囲は海外になることもあるんです。
外国に赴任が決まった場合は、基本家族帯同なのだそうです。
その赴任先で妻を連れて社交ダンス会に行くような
機会もあるようなんです。
その際の予行演習的な意味合いがあるそうですよ。
彼女（未来の嫁）が試されている場所でもあるんですね～笑
卒業ダンスパーティーってどんなもの？
季節：冬
時間：夕方～夜
場所：ホテルの大広間
服装：正装
当時、美容学校生だった私は
翌日に国家試験の筆記試験を控えていたのを覚えています。
現在の開催地は分かりませんが、
私が参加した時は品川グランドプリンスホテルの
大宴会場である飛天の間で行われました。
そこの会場は芸能界の催し物なども行われるような会場らしく、
とても煌びやかで豪華な会場だったのを覚えています。
服装は、男性は短ランの制服で
女性は思い思いのフォーマルドレスを着ています。
タイトなタイムスケジュール
社交ダンスなんて一度も踊ったことがないのに、
ワルツ・タンゴ・チャチャチャ・スタンダードナンバー
と多くの曲をこなさなければならないんです。
ダンスパーティーのが始まる前にロビーで
練習タイムがあるのでなんとなくは教われるんですが
短時間でマスターできるはずもなく・・・笑
防衛大社交ダンス委員会のアカシア会が
デモンストレーションを見せてくれるのですが、
それがまあキレッキレでかっこいいんです！
女性は赤いダンスドレス姿も見惚れてしまうほどです。
ダンスパーティーの最後に
タイトなスケジュールでダンスパーティーをこなした最後には、
防衛大学校での4年間を振り返るスライドが上映されて、
防衛大学校に行ったこともなければ、全然知らないに等しい私たちでも
彼らと同じ時を過ごしてきたかのように、うるっとくる内容でした。
彼たちはこんな濃密で過酷な4年間を過ごしてきて、
今ここに笑って立っているんだな。
この人たちの妻となれたら、きっと守ってくれるんだろうな。
ってしみじみ感じましたね。
ダンスパーティーに呼ばれた女性の気持ち
私は、卒業ダンスパーティーに呼ばれた女性の一人です。
実はその当時は現夫とは付き合っていなかったんです！
ダンスパーティーの後に付き合うことになるのですが・・・
ダンスパーティーに着ていくドレスやヒールなどを
調達する為に一緒に買い物に出かけたりしました。
防衛大生は大学生ながらもお給料をもらっているので、
ダンスパーティーに着ていく洋服代は払うと言ってくれましたが、
なんだか悪い気がして自分で払いました。
卒業ダンスパーティーっていうのがあるんだけど、
それに一緒に行ってくれるかな？なんて聞かれて、
軽い気持ちでOKを出したものの、
社交ダンスなんてやったことないし、
できるのか、私・・・っていう気持ちが
後から湧いてきて不安でしたね。笑
卒業ダンスパーティーに参加してみた感想
今まで謎のベールに包まれていた
防衛大学校の内部にほんの少しだけ介入できた気がしました。
防大生って鉄人のようでクスリとも笑わないっていう
勝手なイメージがありましたが、
みんな普通の大学生のように話して、笑ったりしていました。
当たり前のことですが・・・
